2019-03-10から1日間の記事一覧

女子寮の見回り

これは私が18歳、進学のために地元を離れて学校提携の女子寮へ入寮した時のお話です。 寮を選ぶ際、オートロック式のマンションタイプでお風呂やトイレ、キッチン付きの綺麗な所もありましたが、寮費が10万近くのものが多く親に気が引けていました…。ですが…

知らない男子

これは僕が高校の時、学校祭準備期間中に体験した話です。 僕の学校の文化祭では、1、2年生がダンスや歌で盛り上げ、3年生はミュージカルや演劇といった本格的なものを選ぶのが恒例であった。そういったこともあり、3年生だけ特例で準備期間中のうち1日だけ…

誰もいないトイレ

私は幼稚園の教諭として働いていますが、これはその勤め先での体験です。 私の勤め先には本舎ともう一つ、倉庫として使っていた古い建物がありました。昔は先生方の寮に使用していたとのことです。なので1階はお風呂やトイレ、食堂に使っていたであろう広い…

ベビーベッドの過去

私達家族は、長い不妊治療を経て数年前に第1子となる娘を授かりました。その当時で、私は40代、妻は30代後半。もう2人目を作るのは難しいだろうと考え、成長と共に不要になっていったベビーグッズ類は全て処分するようにしていました。 ところが昨年、妻がま…

黒い服のおじさん

私が6歳の頃、母に頼まれて1人で買い物に行った時の事です。 私は母から千円札を1枚と、買う物をメモした紙を手渡されました。外は真夏で暑かった為か、母も買い物が億劫になってしまったんだなと思いながら、お釣りは小遣いとして貰えると聞いて、喜んでス…

ホームステイで見た幽霊

これは私がオーストラリアでホームスティをしていた時の話です。 私が20代の時、オーストラリアのパースという所で1ヶ月、語学学校に通いながらホームスティをすることとなりました。私がホームスティした先は、一人暮らしのおばさんの家でした。 私は常日頃…

出先のホテル

私は職業柄、よくビジネスホテルに滞在する機会がある者です。 私は普段から霊感が強く、冷たい空気や重たい空気を感じる事があります。確かに人の気配を感じたのに誰もいない、などは日常茶飯事で起こる事です。 そんな私が一番怖くて困っていることは、滞…

迷い込んだ道

これは私が友達の家へ行った時の話です。 友達の家にはバイクで行きました。家に行くのは初めてで少し遠い上、田舎だったので人通りや目印も少なかったのですが、迷わずに辿り着くことができました。ほぼ一本道といえるほどの簡単な道のりだったので、帰りも…

美人の肩こり

これは私が大学の頃に知り合った、超美人な友人の話です。 彼女は芸能人に例えると、某清楚系多人数アイドルグループのセンターで活躍されている方に似ている程の容姿を持っていました。彼女くらいの美人さんだと、もはや女性からは嫉妬の対象ではなく崇拝の…

初めての一人暮らし

これは私が初めての1人暮らしをした時のお話です。 1人暮らしは初めての経験で、期待と不安の両方の気持ちがありました。家賃は安めで駅からは近くて、築年数も新しめの場所がいいなと思っていました。しかし当然ながらこの条件に合う場所はなかなか見つから…

人をはねた夢

私は釣りが趣味で、連休となれば仲の良い友人達と夜釣りを楽しんでいました。その時も深夜1時まで友人2人と夜釣りをし、その後I県からT県の友人宅まで移動してまた釣りをしよう、ということになりました。 夜釣りからの移動は予想以上にキツく、睡魔と疲労に…

隠し事だらけのSさん

私の職場にはSさん(仮称)という方がいらっしゃる、いやいらっしゃったのですが…いろいろと衝撃を受けましたので、お話させて頂きます。 Sさんは私より3年ほど先輩で、もはや一人前に仕事を任され始める立場ではありました。しかし毎日のように先輩方から怒ら…

追い出すもの

これは私の友人の話なのですが… 友人の実家は結構な田舎なのだそうです。様々な野生動物が出てくるけど、それでも平和で人も優しく、確かに不便かもしれないけどもずっとここに居たい。そう思える所なのだとか。 高校生のある日、友人はいつもと同じように下…

おばあちゃんにもらった人形

母子家庭で育った私は、徒歩圏内に住んでいるおばあちゃんに半分は育てられたようなもので、自他共に認めるおばあちゃんっ子でした。そのおばあちゃんから貰った人形があり、中学生くらいまで部屋に置いて大切にしていました。 ところが中学生特有の反抗期を…

寂れた公園

私の育った地元は田舎ですが、年々土地の開発がされており、最近では大型ショッピングモールも出来るようになるまで発展しています。しかしまだまだ未開発の土地も多いため、現時点では田舎と都会が入り混じったような状態になってしまっています。 昔から住…

神隠しの空き家

家から歩いて30分くらいの所に、和洋折衷な造りの古い空き家がある。高校の登下校で気分転換がてら稀にそこを通るので、自分にとってはとても馴染みのある建物だ。 それは自分が物心つく以前からある建物で、確かに長くそこに居座っているということだけはわ…

36人目の子

これは私が小学校5年生の時に行った林間学校でのお話です。 宿舎で食事を取った後、屋外でキャンプファイヤーをしていたのですが、先生から突然「帰りは肝試しやるからな。」と言われました。 予定表ではキャンプファイヤー後はそのまま宿舎に戻るはずだった…

待ってる

これは夏になる前くらいの季節でしたでしょうか。当時小学校だった私が友人と親同伴で、近くのB湖へ水遊びに行った時の出来事です。 その日は観光客等は余りいませんでした。視力の良い友人が「あそこ見て」と一番に気付きました。視力が悪い私でも、そこに…

苦しめる手

これは私が結婚をする前に体験した話です。独身時代の私は、まさに自由奔放でした。 仕事はフリーな感じで、たまに入る読者モデルの撮影をしてお金を稼いだり、それでも足りない場合はキャバクラで稼ぐという、気ままな生活をしていました。実家で暮らしてい…

青い人魂とコオロギ

これは夏の暑い日の出来事でした。私達は暑気払いもかねて、気心知れた美容師仲間3人で飲み会をしていました。 飲み会も後半に差し掛かり、話がはずみます。そうしているうちに1人がこんなことを言い出しました。 「そういえば、今日お客さんから○○山の人魂…

形見の制服

この話は、私が幼少期の頃に起こった出来事です。 まだ札幌が戦後の荒野から発展して間もない頃に建てられた木造長屋の家に、私たち家族は住んでいました。私のおじいちゃんは昔、郵便局員をしておりましたが、戦時中に空襲を受けた際に亡くなったのだと聞い…

友人の異変

私は中学生の頃にソフトテニス部へ在籍していたのですが、そこでは毎年夏休みになると合宿を開催していました。 参加は強制力があるものではなく、どちらかというと部員間の親睦を深めるようなものでした。ですから学年の違う先輩や後輩とも仲良くなれるチャ…

捨てられない人形

私は男性なのですが、恥ずかしながら物心付いた時から小学6年生までずっと人形が大好きでした。その人形は、まるでアメリカのアニメに出てきそうなアヒルのデザインで、随分と気に入っていた記憶があります。確か当時は名前も付けていて、これほどまで愛着を…